マイルスの睨み
白人警察官の黒人への暴行死が、連日テレビで話題になっています。
アフリカ系アメリカ人として初の国務長官になったパウエル氏、軍人出身であるにもかかわらず、温厚で中立的な姿勢は、われわれ日本人としても共感を呼ぶところです。
そのパウエル元国務長官は、次回の選挙でトランプを支持しないと明言し、まさかあのブッシュ元大統領までもが匙を投げた感じです。
共和党出身の重鎮がそろってバイデン候補を推す、というおもろい構図が、もっと面白くなりそうです。(だからと言って民主党が良い、というわけでもありません)
そりゃーあの白人警察官の暴行を見て、大統領として何らかの発言があってもよいのに、依然として白人優位の世界を築こうとする魂胆が明々白々なところに、まっとうな考えを持つ人々が逃げてしまうわけです。
なんか、南北戦争のころに戻った感じですね。
1970年「人類の進歩と調和」をテーマに大阪万博が開かれましたが、2020年それが、「人類の退化と差別」に墜落してしまうなんて、だれが考えただろうか?
いったいこの半世紀は何だったのだろうか?
そこでこのマイルスの睨み。
マイルスからソニーロリンズにだれかいいテナーはいないか?と紹介されたコルトレーンがマイルスグループに入ったころ、このマイルスの睨みでコルトレーンはいつもびくびくしていたようです。親分の睨みはかなりキョーレツだ。
マイルスグループを離れ怒涛の世界を表現したコルトレーン。この「ネフェルティティ」
の録音前後に、40歳の若さでコルトレーンは逝ってしもうた。
再びマイルスの睨み、この睨みで悪い奴らをやっつけろ。
Posted on 6月 11th, 2020 by admin
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