「レトロな光景」 では、いつも古いものばかり取り上げていて恐縮です。
「新発売」 とか 「ついに発表」 とか 「画期的な開発」 とか 「新鮮第一」、あるいは 「他の追随を許さない」 とか 「モデルチェンジ」、 「世界一の速さ」 などから受ける印象の対極にある、どちらかというと尺度では表わしにくい、そしてエモーショナルな部分に訴えかける場所や出来事を取り上げてきました。
それは僕たちが積み上げてきた、世界に誇れる文化的な 「こと」 や 「もの」 を残していきたいと思っていることが一つの理由です。
著名である必要は無く、いや、むしろすぐそこにあるようなもののほうに魅力を感じます。
たとえば日光東照宮より、わたらせ渓谷鉄道の上神梅駅 (かみかんばいえき) のように。


ここは大井川鉄道の「抜里駅」
そういえば我孫子駅も、昔はこのような木造駅舎でした。
さて、このような古き良き日本の光景、そして今ある日本の町と村、都市と農村・・・・・・・・・・を一瞬のうちに奪ってしまうのが、原発事故による放射能汚染です。
イケメンのカエサルや、建築皇帝ハドリアヌスが残した魅力的な建築で溢れるローマ帝国、そしてフィレンツェのルネサンス建築を経て延々と続く誇り高き文化の国 「イタリア」 は、原発を全て停止しているし、後ろを振り返ったら誰もそこにはいなかった、といえる速さの911ターボの技術力を有する 「ドイツ」 も、原発ゼロの方向を打ち出しています。
首相も人間ですから、ついうっかり間違ったことを言ってしまうことがあるかもしれませんが、いずれ阿部さんは原発ゼロの方角に向かって、行動を起こしてもらえることと期待しています。
日本、ドイツ、イタリアが手を組み原発ゼロに向かえば、これが本当の意味での 「日独伊三国同盟」(ありゃ?) といえるでしょう。
■ イタリアの原子力発電所は解体へ
http://wired.jp/2012/07/24/nuclear-italy/
駅入口の照明が 「カンツリー倶楽部」 の階段照明に転写されています。
Posted on 3月 21st, 2013 by admin
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