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   茨城県守谷市の一級建築士事務所
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宙に浮く家・・・・・・・考えさせられた一日

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モデルハウス (排水パイプはフレキシブルパイプになっています)

先日知人の一級建築士の方に誘われて、エアー断震住宅のモデルハウスを見学しました。 
地震が起きたときに空気の力で建物全体を持ち上げ、地面の揺れを建物に伝えない工法です。テレビなどでも多く放映されましたので、ご存知の方もあるかと思いますが、

地震に対して、 
● 揺れに耐える構造・・・・・・・耐震
● 揺れを吸収する構造 ・・・・制震 (制震装置を1階に入れて、2階床の揺れを低減)
● 揺れを逃す構造・・・・・・・・・免震 (積層免震、すべり免震、転がり免震など)
● 揺れから離す構造・・・・・・・エアー断震 

のどれかの対策を施すことになりますが、耐震構造が一般的です。
 

このモデルハウスは
2×4工法で建築されています。
この建物で実際に地震が起きた時に、建物全体がエアーによって浮き上がる実験の他、椅子に座って震度
7の体感もしました。震度7でもエアー免震のほうは、震度12くらいの揺れでした。 施工においてはまず人工地盤を作り、その上に基礎を載せるという方法です。地震が起きたときに人工地盤と基礎の間に空気が送り込まれ、建物全体が宙に浮くシステムです。画期的だと思いました。

さてコストの方ですが、
40坪くらいの建物ですと300万円からオプションを入れても350万円くらいのようです。これは高いどころかむしろ安いと思います。
アーキヴィジョンの住宅を同じプラン、同じスペックという条件のもとハウスメーカーで建てれば、設計料を含めても坪
10万円の差は出てくるでしょうから、この坪10万円分をエアー断震にあてたらハウスメーカーと同じ予算でこのシステムを取り入れることが出来るようになります。( アーキヴィジョンではおおむね本体工事費は坪50万円から60万円くらいです )一流のハウスメーカーでご検討されている方には、ぜひ比較していただきたいものです。 

耐震性能に優れる2×4工法に、このエアー断震装置を組み合わせると、地震に対しては揺るぎないシステムが構築されることになります。今後予算の可能な限り、オーナー様に提案をしていきたいと考えています。 

デザインも確かに大切なことですが、違った意味で考えさせられた一日でした。
「誰もが振り返る外観デザイン」・・・・・・これはこれですばらしいことですが、地震の後、振り返ったら建物がそこには無かった、ということにならないために、真剣に取り組むだけの価値のあるシステムでした。

■ エアー断震システム 開発元  http://www.airmenshin.com/index.html

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