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歴史シリーズ(ギザのピラミッド)

エジプトの歴史の中で、後にも先にもクフ王のピラミッドほど神聖な王権を力強く具現化した例はない。これだけの大事業が、23年とも30年とも言われる彼の治世の間に完了した背景には、造営に関わった監督官や建築家や労働者たちが、半世紀にもわたってピラミッド造りの経験を積んできたという背景があった。こうして積み重ねられてきた技術が、目を見張るような仕事を可能にしたのである。
硬い岩盤の中を
100メートルも掘り進む掘削技術や、信じ難い重量の石材を絶やすことなく供給し続けるための運搬と保管、時間も資材も最小限に抑え、しかも測量調査を続行しながらピラミッド上層へ建築を進めることのできる傾斜路と運搬路の設計などだ。そうした作業は大部分がまだ謎のままである。現在でもまだ、ピラミッド造営のために職人、奴隷、契約労働者など、数十万人の人間が動員されたという説を唱える向きがあるが、狭い足場で働ける人数には限りがあり、それほどの大人数を投入する余地があったかどうかは疑わしい。
採石人夫、石工職人、土木作業員、運搬作業人、石積み職人、左官、食料の運搬人や料理人、そして大勢の技師や建築家を入れても、造営に関わった人々の数は、せいぜい
2万人から25000人程度と考えるのが妥当である。エジプトの人口を200万人と推定すると、年間を通してピラミッド建設にかかりきりになる人数は、その1%ぐらいであったと考えられる。つまり、ピラミッド造営のために多数の国民が借り出されて支障が生じることはまずなかった、と考えるべきだ。建設に要する費用と材料、労働者のチーム分けを考えても、この比率なら無理のない計算になる。

手前左から奥に、メンカウラー王、カフラー王、クフ王のピラミッド。

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