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   茨城県守谷市の一級建築士事務所
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「新築らしさを殺す」 ということの意味

ハンドメイドな空間の演出方法のひとつとして、床も塗装で仕上げる、という考え方もあります。
床材の多くは輸入材も含めて、すでに工場で塗装済みのものが一般的です。ウレタンやワックスで仕上げられたものです。
ただその場合どうしても色が限られてしまうため、全体の色彩の調和から少しずれてしまう場合があります。そこで無垢材の無塗装品を選び、現場で塗装をかけていくようになります。塗装だけでフィニッシュの場合や、そのあとに拭き取りをするなどケースバイケースです。使用する塗料は、リボスやオスモカラーなどです。

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「黒塗りの渋い民家」

 「黒塗りの渋い民家 (2008)」では、均一に綺麗に仕上げるのが目的ではなく、素材の特徴を正直にそのまま出して、少し荒めに・・・・と工務店にはお願いしました。 (職人さんはいつも綺麗に塗装するのに慣れていますので) 口で言うのは簡単なのですが、丁寧に、そして少し荒めに仕上げてもらいました。 

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「TT」計画


工事中の「TT」では腰部分の羽目板や窓枠など、こげ茶で統一しています。壁に塗る珪藻土とも調和し、落ち着いた雰囲気になるのではないでしょうか。
 

「黒塗りの渋い民家」 も 「TT」計画も妙な新築らしさを、塗装と珪藻土などの、それこそすぐ視界に入ってくる部分の仕上げの方法で殺しています。
「新築らしさを殺す」・・・・・・これは2001年竣工の「アジアの誘惑」でも試みたものです。これはオーナーの希望でもあったのですが、妙なテカテカ感、つるつる感、スッキリ感などを無くし、何年も前からそこに住んでいるような感覚・・・というような味わい深い空間を表現したつもりです。
したがって
20年くらい経過しても、インテリア空間は今とあまり変わらないのではないか、と思っています。

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