エコ合戦
エコ・キュート、エコ・ジョーズ、それにエコ・フィール。「エコ」と名が付けばそちらのほうに惹かれてしまうのはしようがない。でもみんな「エコ」になってしまうと本当の「エコ」は一体どこにあるのか?となってしまいそうです。
ふたを開けたら「エコ」は忘却の彼方に吹き飛ばされ、「エゴ」だけ残った、というようなことにならないために、「環境にやさしい」が今のテーゼになっています。「怖い」より「やさしい」方がいいに決まっています。いろいろなカタログも合わせて見ていると、まさに「エコ」のオンパレードです。わからなくなりそうです。
同じパレードなら、浦安で熊のプーさんのパレード見ているほうがよっぽどわかりやすい・・・その上楽しいヨ。
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ボイラーの交換(石油)もありますのでカタログを取り寄せたところ、「エコ」という文字がやたらと目に付きます。しかしエコ・フィールの石油ボイラーは排熱を再利用してエネルギー効率を高めて、CО2の排出量を抑えているわけですから、確かに「エコ」になりますが、すべてのものがエコ・フィールではありません。
もちろん「エコ・フィール」を使います。
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「IHって本当に省エネなの?」(発行:ガスエネルギー新聞)によりますと、表向きの熱効率(発電所やガス製造所から家庭に来るまでのロスをみない)はIHが90パーセント(JIS規格相当に換算すると79パーセント)、ガスコンロが56パーセント(JIS規格の基準)になっています。
熱効率とは、水や鍋に加えられた熱量を、消費した熱量で割った値です。単純な分数の計算ですから6年生でもできます。
これだけ見ると、ガスコンロはまったく「エコ」ではなくなります。カタログではここでチョット待ったがかかります。石炭、石油、天然ガスから作り出される電気は、発電ロスがひじょうに多く、家庭に来るまでに63パーセントのエネルギーがロスされるそうです。ガスの場合は、製造・輸送のロスがほとんどゼロとあります。
したがって、発電所やガス製造所から電気やガスが家庭にきて同じ量の水を沸かしたとしますと、電気のエネルギー効率は(100-63)×79パーセント=29パーセント、一方ガスは(100-0)×56パーセント=56パーセントになります。これは4年生には無理かな?
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Posted on 4月 17th, 2009 by admin
Filed under: 環境・エコロジー