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   茨城県守谷市の一級建築士事務所
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ザ・小屋裏

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前回に続き 「江戸数寄庵」 の内観です。
 

ここは2階ホールから固定階段で上った小屋裏です。
2階建て申請ですと天井高が1.4メートルまでなので、時々頭を擦りチョットつらいですが、収納スペース+αとしてはかなりの広さです。思う存分活用してください。
左の黒い筒が薪ストーブの煙突、そして右側の格子からは子供部屋を見下ろせるようになっています。  


少し余談です。
江戸時代にも民家の屋根裏に納戸がありましたが、昇り降りは梯子でした。そして窓はなく、どちらかというと陰湿な空間でした。そう、いつもじめじめしていました。
お分かりですか?
そうなんです。丁稚奉公が夜逃げ出さないために、梯子にしているのです。夜の仕事が終わると屋根裏に閉じ込めて梯子を取ってしまうのです。これで逃げ出せないので、主人は安心なわけです。  

 

最近古い建物を見る機会が多いのですが、今ではなかなか手に入らない無垢の木や架工方式など、築年数の古い建物は見応えがあるのですが、主人と丁稚奉公、あるいは地主と農民といった対立軸で建物を見ていますと、より一層住居の歴史的変遷に趣が加わっていきます。
技術的なところを見ていくのは確かに楽しいのですが、「権力、自由」といった文科系的キーワードを軸に見ていくと、かなり奥深くまで入っていけます。

丁稚奉公など今ではとても考えられませんが、その概念とは対照的にこの「江戸数寄庵」のザ・小屋裏は、「明るい、下を見渡せる、梯子が外せない(固定階段)、風通しがすこぶるよい(南北に窓)、リズミカルな格子・・・・・・」 といったように、主人も使いたくなる?現代の理想的な小屋裏になっています。 時々頭を擦りますけどね・・・・・。   

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昨日はオーナー様立会いの検査、そしてエクステリアの工事はご覧のように進められています。

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