ヒラリーハーンのエルガー
いささか飛躍的な解釈になりますが、宇宙へと導いてくれるブルックナーの一連の交響曲に対して、内省的で混沌とした暗さ、そしてさらに真っ暗闇な世界へと導いてくれるマーラーの交響曲。
「ブル8」を聞いて上昇気流に乗りながら宇宙を漂ったか思えば、「マラ9」のアダージョでは出口の見えない荒涼とした世界に遭遇してしまう。
ただいずれも感動的な世界には違いありません。
ヒラリーハーンが奏でるこのエルガーのヴァイオリン協奏曲では、特に第二楽章アンダンテが四方八方に魅力を発散しています。ヒラリーハーンの演奏はおおよそ宇宙的であり、ある時に内向的になる場面も含めて抜きん出た演奏と思いました。 ← ディレッタントな解釈ですが・・・・・・・・。
Posted on 5月 16th, 2015 by admin
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