昨年に引き続き、ツーバイフォー建築協会の 「坪井記念研究助成成果発表会」 を聞いてきました。
テーマは多彩で、普段の設計や現場で直接関係する内容からマクロ的なものまで、グローバルにツーバイフォー建築を考えていく上では、いつも興味を持って拝聴しています。
今回三菱地所ホームの川本さんが発表された 「ツーバイフォー住宅のストック量の時間的及び空間的発展過程の分析」 では、ツーバイフォー住宅の地域間格差やシステムダイナミクスモデルを使った残存率などが研究されています。
地震国日本において耐震性のみならず、高気密・高断熱などエコロジカルな住宅を実現する理想的な工法であるツーバイフォー住宅が、全体の着工数に占める割合が10パーセント前後というのはあまりにも低い数字だと思います。その性能、コストパフォーマンスから考えると日本では20パーセントぐらいになってもいいのではないか、と考えています。
よく 「熟練した大工さん」 ということばを聞きますが、それは昔ながらの木造軸組みの大工さんのことで、ツーバイフォー住宅も熟練した大工さんになるには時間がかかります。その数は軸組みの大工さんに比べればかなり少ないのが現状です。
Posted on 5月 26th, 2010 by admin
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