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   茨城県守谷市の一級建築士事務所
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外壁で悩んでいます

外壁の選択で悩んでいます。現在工事中の「TT」計画の外壁は塗り壁で、設計の段階では下地を富士川建材の通気ラス工法にし、仕上げをベルアート(エスケー化研)のコテ押さえにしています。
● 長期的にみた汚れ具合
● 仕上げのテクスチュア
● ひび割れ具合と耐久性
● コスト
などを総合的に判断して上記の仕様にしています。先日外壁メーカー「ゲーテハウス」(0336682451)の営業の方が突然オフィスに来られて、外壁材の説明をされました。ベルアートとの違いは天然無機素材か、そうでないかです。ゲーテハウスの方はガラス質の骨材を主成分とした天然無機素材です。色、パターン、共に申し分のない選択肢がありますが、伸縮性に乏しく変形しにくいためクラックが起きやすいことと、有機系塗料のベルアートのように防カビ処理がなされていないこと、がデメリットとして残されています。
何でもかんでも自然素材というのは、選択肢のひとつとしてはあるのでしょうが、現実問題として3,4年に一回外壁を掃除するのは非現実的です。ひび割れのメンテナンスも有機系塗料に比べれば神経質になります。加えて天然無機素材は水を吸います。自然素材はその性質上、どうしても弱さを内包しているので、それと付き合っていく心構えが必要になってきますね。
実際のところ、外部なので悩んでいます。内部は自然素材を選択するのに躊躇はしません。現在工事中の「MОDA」計画、「YMО」計画、いずれも内部は天然木など自然素材に包まれていますが、外壁はメンテナンス、耐久性、汚れ具合、コスト、維持コスト、ひび割れなどを総合的に判断して、ガルバリューム鋼板で作られる「ガルスパン」で決定しています。
じゃあ、悩まないでベルアートでいいじゃない、ということになりますが、おっとどっこいそう簡単に問屋は下ろしてくれないのです。この「TT」計画は●英国趣味●というのがデザインテーゼとして深く刻まれています。英国をイメージしていただければお分かりのとおり、そう、あの大英帝国です。ジャーディン・マディソン、アルフレッド・ダンヒル、ウィンブルドン、ザ・ビートルズ、全英オープン、ついでにヤルタ会談のときのウィンストン・チャーチルも加えておきましょうか。
視点を5年、10年ではなく、50年、100年とした場合、むしろ天然無機素材の方がいいのではないか・・・・と考えています。

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「ゲーテウォール」 のパンフ

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