建築構造界の巨匠、川口衛先生が逝去されました
40年以上前を思い出しますと、先生の授業が懐かしく浮かび上がってきます。
建築構造とは高度な計算ばかりしているものではなく、感性に裏付けられた構造デザインが前面に押し出されていて、きわめて楽しいものだと教わった気がします。
(理解しているかどうかは別にして・・・・・・・・・・・・・・・)
川口先生は、当時から磯崎さんの構造を手がけられていました。
磯崎さんとタッグを組んだ建築を見るのが楽しみでした。
まずは富士見カントリークラブハウス (大分)。
日本人は何でこんなにゴルフが好きなのだろう?といったアイロニーを込めた上空からのデザイン。今ではドローンがあるが、当時は空から眺めないとアイロニーの本質が見えてこない。鉄筋コンクリートのボールトデザインも見事。
そしてパンタドーム工法のサンジョルディパレス (バルセロナ)や、なら100年会館 (奈良)が記憶に焼き付いています。
川口先生、ご冥福をお祈りいたします。
Posted on 6月 22nd, 2019 by admin
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