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東京中央郵便局

昨日、今日と読売新聞朝刊に2日連続して取り上げられた「東京中央郵便局」。
鳩山総務相の「文化財としての価値がなくなるようなことをしてはいけない」と、地上
38階建て、高さ200メートルの商業ビルへの建て替えに「待った」がかかった。さらに「文化や歴史を大切にする国でなければならない」と続く。
東京中央郵便局は、1933年(昭和8年)当時の通信省営繕課にいた吉田鉄郎の設計によるもの。戦前のモダニズム建築の中で、重要文化財級の建築物であるという。
実は、僕はこの建築に深い思い入れがあるのです。学生時代にここでしばらくアルバイトをしていまして、今でも丸の内に立つと赤レンガよりこちらの方を眺めてしまうのです。夕方5時から翌朝9時までぶっ続けではなく、途中2時間の休憩時間がある、区分けの仕事でした。郵便番号が記載してある箱に、その番号のはがきをただ箱に入れていくだけの至極単純な仕事です。休憩時間には外にラーメンを食べに行ったり、別室のスチールパイプの2段ベッドで休んだり、戦前のモダニズム建築の重さを感じながら稼いでいました。普通のバイトより時給がよく、変則的で、何よりも戦前モダニズム建築の中にどっぷりと浸ることができたわけです。
地上38階建ての商業ビルだと大体は想像がついてします。文化を見捨てて、経済効率一辺倒の、省エネにはなっているものの、表面がとてもきれいな普通のビルに変わってしまうのは残念です。ザハ・ハディドや磯崎さんなら話は別ですが、ここでは鳩山総務相の「鶴の一声」で踏ん張ってもらいたいものです。

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