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「JAZZYなバロック」

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「JAZZYなバロック」 の中庭部分

「JAZZYなバロック」・・・・・・・ジャズとクラシックの融合のようなタイトルです。
しかしバロックの方は、バッハやヘンデルのバロック音楽ではなく、バロック建築の方です。
このタイトルは、先日お亡くなりになった建築家の石井和紘さんが設計した2世帯住宅に与えられたものです。1982年の完成です。当時ジャズにのめり込んでおりましたので、このタイトルが魅力的であったことは、言うまでもありません。

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さて、タイトルの詳細。
バロックとは、かの有名なボッロミーニが設計したローマのクワトロフォンターネ教会のコピーを、そしてJAZZYなとは、部分部分を廉価な材料で自由に構成した、という意味だそうです。
複雑な平面構成を持つこの作品は、当時全盛のポストモダン建築の小作品として記憶しておりました。

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SD 1989年4月号

石井さんの手掛けた建築は、どれも見るものをワクワクとさせてくれるものでした。
ただ創るのではなく、いかに創るか?・・・・・・・・・・・・が、考え抜かれていたと思います。
しかし同業や批評家からはそのデザインに対して批判が多かったようです。
しかしこの特集の中で、隈研吾がそれらの批判を 「見せかけの正義感と、程度の低い芸術家良心に基づいて石井を批判し続けてきた」 と、バッサリ切り捨てていました。と同時に興味を引いたのが、隈研吾が寄せた文のタイトルが 「大いなる終焉」 こちらも的をズバリと言い当てたタイトルでした。

ご冥福をお祈りいたします。

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