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パンタドーム構法 by 川口衛先生

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法政大学建築学科同窓会が発行している川口衛先生(法政大学名誉教授)の「構造と感性」の3冊目です。
ここでは大空間を作るときに地上で一部組み立てた屋根や壁を、リフトアップ、すなわちジャッキで徐々に持ち上げていく構法が、いくつか解説されています。川口先生の開発された画期的な構法で「パンタドーム構法」と名付けられています。

磯崎さんの「サンジョルディー・スポーツ・パレス」(バルセロナオリンピックのメインスタジアム)と、同じく磯崎さん設計の「奈良
100年会館」も取り上げられています。
この本では、安全で経済的な構造をつくるのが構造設計の目的であるとし、構造の経済性は構造体に必要なコストばかりではなく、それをどのような方法でつくるかに大きく左右されるとして、『つくり方をデザインする』というテーマで貫かれています。一般的な住宅ならいざ知らず、このような大空間構造では膨大な仮設足場も不要になるし、仕上げた外壁材をリフトアップすれば、高所での作業も低減されるのできわめて合理的、ということは経済的な構法であると思います。

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