果てしなくのびる水平線
果てしなく続く、木やレンガで構築された水平線。フランク・ロイド・ライトの1930年代の作品がビッチリ詰まった作品集です。
二川幸夫さんの撮影された写真は、そのどれもがライトの真髄を余すところなく伝えてくれます。やや暗めのリビングの光から照らされた書棚、生い茂った木々の中に地を這うように、そして今にも隠れてしまいそうな外観、晩秋の中にあってもわずかながらにその存在感を、それこそ控えめに主張している姿を、的確なスタンディングポイントから撮影されています。まるでライトの設計したリビングにいるかのような錯覚もしてしまうほどです。
自然との共生をテーマに数々の作品を残したフランク・ロイド・ライトを、我々に伝えてくれるすばらしい作品集です。
Posted on 7月 28th, 2009 by admin
Filed under: コラム