
今までに手掛けました住宅で 「書斎・本棚」 に関して、何回かに分けて取り上げていきます。
現実的に本をどう収納するか? デスクは必要か? 子供が小さいときは、居間やキッチンに近い方がよいのではないか? 増える本に対してどのように対処するか? 見せるのか隠すのか?本のほか、CDやDVDもインテリアを壊さずうまく収納するにはどうしたらよいか?など実例を通してご覧いただきます。
「ロハスな家」 2006 つくば市 では、2階ホールが1階リビングとは別にセカンドリビングの役割を果たしています。このホールを書斎空間としてゆったりと使うことを意図しましたので、デスクはあえて作りませんでした。低いテーブルをこのスペースのどこにでも置けるマルチな考え方です。床にペタッとすわり読書をしますので、床材は、傷が付きやすいけれど感触がよいスウェーデンパインフローリングにしています。本棚は南側の壁に、将来増える本の量を見越して造作工事で取り付けています。したがって本は北向きに面しますので焼けにくくなっています。本棚はご覧のとおり、ロフトの奥にまで伸びています。よく手に取る本とそうでない本の種分けが、ホールとロフトを使い一体化したことで可能になります。 (あまり見ないけれど捨てられない本は、ロフトの奥のほうへしまいます)反対側にも同じ大きさのロフトがあり、いわゆる 「パラレルツインロフト」 です。充分な収納量と、2階ホールの演出を兼ね備えた本棚です。
本棚の左上に四角い穴が開いていますが、これはキャットウォークの穴です。
Posted on 6月 11th, 2010 by admin
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