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工学部からデザイン工学部へ

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法政大学建築学科の同窓会会報


以前は「建築学科」というと工学部か理工学部に属しているのが普通でしたが、ここ数年でだいぶ大学の学部の編成が変わってきました。僕のところの法政は3年ほど前に工学部から独立して「デザイン工学部」に属するようになりました。工学の理性だけでなく、美系の感性と文系の知性を合わせ持った技術者としての素養を身につけるのが目的です。ものづくりの3要素として「用・強・美」に加えて、「安全・環境」への配慮が強く要請される時代ですから、学部編成も社会の要求に的確に対応し始めたことになります。工学部の方も、従来の機械、電子、情報、経営システムなどの理工学部と、生命機能、物質化学、植物医科学などの新たな生命科学部に別れました。専門分化がますます進んでいる感じですネ。少子化で、大学もここ何年か前から学部の再編や新設などめまぐるしく変わってきていますね。

建築学科のあるデザイン工学部は、校舎も東小金井から市ヶ谷になり、より都心部に近づいてきました。遊ぶところが身近にあり羨ましいです。神保町、神楽坂、歌舞伎町・・・・などなど。僕が今、市ヶ谷校舎で学んでいたら、おそらく
4年で卒業できないでしょう。

独立以来ずっと仕事をしていまして感じたことは、工学の理性だけではなかなか問題を解決できない場面が多かったことです。卒業後に文系の知性なるものを少しずつかじってきまして、建築設計に役立ったことは間違いありません。余談ですが、実存主義とかジャン・ボードリアールとかマックス・ウェーバーとか興味を持ち、一時読み耽っていたときもありました。こういうのがけっこう効き目があるのですね。
とは言うものの技術者であるという基本は変わりありませんので、工学的理性を中心に物事を考えるようにしています。工学的理性の中心の構図の中に、知性や感性が鋭く差し込んでくる感じですかね。
建築学科が普通の工学部から独立したことは、建築設計を職業とするものの立場からは大いに賛成です。
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