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   茨城県守谷市の一級建築士事務所
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愛着の持てる家

今日は「長期優良住宅に関する技術講習会」に行ってきました。
欧米に比べて日本の住宅の寿命が短いのは住宅そのものの技術的なことのほか、次のようなことも考えられるのではないでしょうか?
普通に書いても面白くないので、やや斜めから攻めてみます。

● 欧米に比べてあまりにも土地が狭いため、思うような増改築ができない。したがって、そのまま住めるだけ住んで建替えてしまう。「狭い日本、あなたも私もマイホーム」
● 戦後の核家族化と、政府の土地政策によって郊外に溢れているニュータウンの数々。したがって、とりあえず「夢のマイホーム」として所有することに意味があるため、 所有する。(建売を購入される方はこのケース)  「マイホーム、家族みんなで夢づくり」すなわちマイホームの獲得が目的になってしまって、家族の健康と、幸せを包み込む手段であることを忘れてしまっている。
● 今は下がっているものの、土地があまりにも高かったため建築費に予算を回せない。「マイホーム、更地はあきらめ建売だ」
● 金融機関が土地だけに担保の価値をみているため、メンテナンスしてもしなくても売却するときは所詮土地の値段だ、という意識が強い。銀行もそろそろ、アイデアやノウハウなどのソフトに価値を見出してほしいものです。
● デザインや風通し、断熱性能が悪く、その上収納がまったく足りないため部屋に物が溢れ出し、インテリアがめちゃくちゃになって愛着が持てない住いになる。愛着がもてないとメンテナンスしなくなり長持ちしなくなる。  

僕はこの「愛着が持てなくなる」ことは重症だと思っています。技術的な解決の他、いつもデザインによって(このデザインの構想が大切なのです)末永く愛着の待てる 家を作ろうと、ない頭を振り絞っています。

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