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   茨城県守谷市の一級建築士事務所
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見積りに関して(CM方式)

           ■ 見積りに関して(CM方式) ■ 
CM方式とは、コンストラクションマネージメントといい、実施設計図に基づき、元請施工会社だけでなく、各専門工事会社からも見積りを取り精査の上比較検討する方法です。基本的には元請となる施工会社を含めて、今まで実績のある専門工事会社(例えば、基礎工事会社、左官工事会社、電気工事店など)や、住宅設備商社などに見積りを依頼します。
以前は元請施工会社だけに見積もり依頼をするのが一般的でしたが、各専門工事会社も取引先の施工会社だけでなく、設計事務所へも見積りを提出するようになりましたので、全体像が把握しやすくなりました。ただしメーカーは定価ベースでの見積りしか出しませんので、それらは住宅設備を取り扱う商社に依頼することになります。
例えば、定価100万円のキッチンがA社では取り付けこみで58万円、B社では50万円(取付けは別途)と出てきた場合、同じ条件にする必要がありますので、B社にも取り付け費を入れて再度見積りを依頼します。その結果、B社の取り付け費を含んだ見積りが、61万円と出てきた場合はA社で決定となります。
このように各専門工事会社や住宅設備商社の見積りをとることが、CM方式の特徴です。
各専門工事会社や住宅設備商社は、実施設計図や住宅設備詳細図を基に見積りをアーキヴィジョンや施工会社へ提出します。見積りミスなどの訂正後、価格交渉の末、決定された金額は「工事原価」といわれ、通常施工会社は、その「工事原価」に一定の割合の経費を上乗せします。その経費が施工会社によって違い、その結果、同じ設計図書で見積りをとっても総工事費に違いが出てくるわけです。
経費の違いは「工事施工会社の都合による」と解釈されるのが、今では一般的です。ハウスメーカーでは最終的に工場利益まで含めると
33%から43%くらいが経費のようです。もちろんその経費の中には、テレビコマーシャル代や株主配当、展示場出展費用に加え安心料も含まれます。安ければよいというわけではありませんが、見積り金額は、見積もりの根拠に間違いがなければ尊重されるべきです。
今まで実績のある施工会社は、通常
15%から22%くらいの経費を上乗せしています。その経費には、現場を運営していくための専門工事会社との事前打合せ費用、現場での詳細打合せ費用、タイル・左官・珪藻土・電気・クロスなどの異業種の取り合い打合せ費用、設計者・工事監理者との打合せ費用、交通費、通信費、車両などの減価償却費、建材の受発注事務経費、安全対策費、数量・納期・支払いに関する事務経費、それらに加え借入金がある場合はその金利支払い費などが含まれます。したがって、借入金のない工事会社に依頼するのがコストダウンへの近道ですが、借入金のない工事施工会社の施工能力がよいとは一概には言えません。アーキヴィジョンでは、当社での施工実績を重視いたします。 
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「和楽の家」我孫子市・2006年
        
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